ホームページに 求人情報を埋め込む

Googleの検索結果に求人情報を表示するためには指定された形式でGoogleへ提出する必要があります。
その形式がJSON-LDと呼ばれるデータ形式です。
JSON-LD形式の求人情報をホームページに埋め込んでおけば、Googleが自動で情報を収集し検索結果に表示してくれます。

求人応募フォーム

Googleの検索結果に表示されるのは採用ページへのリンクのみです。
実際に採用担当者へ問い合わせる応募フォームまたは電話番号の記載は採用ページ上で準備する必要があります。

簡単な例

例えば看護師の求人情報を検索結果に表示したいとします。
その求人情報とJSON-LD形式が埋め込まれたホームページのHTMLは下記となります。

求人情報データ
タイトル 看護師
説明文 病院は和気あいあいとして働きやすい雰囲気です!
雇用形態 正職員/常勤
給与 通貨 日本円
種類 月給
最小値 30万円
最大値 50万円
場所 郵便番号 332-0014
都道府県 埼玉県
市区町村 川口市
番地 金山町12-1
雇用主 名前 〇〇病院
URL https://hospital.saitama.jp/
投稿日 2021年1月1日
掲載期限 2021年3月31日
JSON-LD形式で埋め込んだページのHTML
<html>
  <head>
    <title>採用ページ</title>
    <script type="application/ld+json">{
    "@context": "https://schema.org/",
    "@type": "JobPosting",
    "title": "看護師",
    "description": "病院は和気あいあいとして働きやすい雰囲気です!",
    "employmentType": ["FULL_TIME"],
    "baseSalary": {
        "@type": "MonetaryAmount",
        "currency": "JPY",
        "value": {
            "@type": "QuantitativeValue",
            "unitText": "MONTH",
            "minValue": "300000",
            "maxValue": "500000"
        }
    },
    "hiringOrganization": {
        "@type": "Organization",
        "name": "〇〇病院",
        "saveAs": "https://hospital.saitama.jp/"
    },
    "jobLocation": {
        "@type": "Place",
        "address": {
            "@type": "PostalAddress",
            "streetAddress": "金山町12-1",
            "addressLocality": "川口市",
            "addressRegion": "埼玉県",
            "postalCode": "332-0014",
            "addressCountry": "JP"
        }
    },
    "datePosted": "2021-01-01",
    "validThrough": "2021-03-31"
}</script>
  </head>
  <body>
  </body>
</html>

<script type="application/ld+json">タグで囲まれた部分がJSON-LD形式の求人情報データです。

HTML構造

<html>
  <head>
    <title>採用ページ</title>
    <script type="application/ld+json>(JSON-LD形式の求人情報)</script>
  </head>
  <body>
  </body>
</html>

JSON-LD生成ツール

Googleしごと検索用 JSON-LDを生成するツール を公開しました。

Google検索結果に求人情報が 掲載されるまでの流れ

  1. 自社ホームページに採用ページを作成。
  2. 求人情報データを準備してJSON-LD形式に変換。
    JSON-LDを生成するツール
  3. 採用ページにJSON-LD形式の求人情報を埋め込む。
    WordPressの場合は こちらの記事 も参考に。
  4. Google公式検査ツールで書式に問題ないか確認。
    リッチリザルト テスト - Google Search Console
  5. Googleがクロールするまで待つか、
    Google Search Console から再クロールをリクエスト(無料)。

検索結果に表示されない場合

検査ツールやGoogle Search Consoleで問題が解決できない(エラーの意味が分からない)場合は、質問掲示板で質問してみましょう。
質問掲示板

JSON-LD形式の プロパティ解説

Google公式サイトの情報を分かりやすく意訳しています。
構造化データタイプの定義 | Google 検索セントラル | Google Developers

タイトル (title)
※必須項目
職務の名称のみが推奨。
上の例では「看護師」 "title": "看護師",
※ 「!」や「*」などの特殊文字を多様すると、スパム行為と判定される可能性がある。
構造化データに関する問題 | Search Consoleヘルプ
説明文 (description)
※必須項目
求人の詳細説明。
上の例では「病院は和気あいあいとして働きやすい雰囲気です!」 "description": "病院は和気あいあいとして働きやすい雰囲気です!",
【使用できるHTMLタグと改行コード】
  • <br>
  • <p>
  • <ul>
  • <li>
  • \n (改行コード)
  • \r\n (改行コード)
雇用形態 (employmentType) 常勤や非常勤などの雇用形態。
上の例では「正職員/常勤」 "employmentType": ["FULL_TIME"],
複数の雇用形態を指定可能。
ただし給与を複数設定できない。

【設定値一覧】
  • FULL_TIME
  • PART_TIME
  • CONTRACTOR
  • TEMPORARY
  • INTERN
  • VOLUNTEER
  • PER_DIEM
  • OTHER
給与 (baseSalary) 給与の金額。
上の例では「日本円/月給/30万円~50万円」 "baseSalary": {
  "@type": "MonetaryAmount",
  "currency": "JPY",
  "value": {
    "@type": "QuantitativeValue",
    "unitText": "MONTH",
    "minValue": "300000",
    "maxValue": "500000"
  }
},
固定給か範囲で指定可能。
両方指定した場合は範囲が優先される。
指定しなくても検索結果には表示される(警告メッセージが送られてくる)。

【unitTextの設定値一覧】
  • HOUR
  • DAY
  • WEEK
  • MONTH
  • YEAR
場所 (jobLocation)
※必須項目
勤務する場所。
上の例では「332-0014/埼玉県/川口市金山町/12-1」 "jobLocation": {
  "@type": "Place",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "金山町12-1",
    "addressLocality": "川口市",
    "addressRegion": "埼玉県",
    "postalCode": "332-0014",
    "addressCountry": "JP"
  }
},
検索した人の場所の近いと上位に表示されやすい。
雇用主 (hiringOrganization)
※必須項目
雇用する会社名、組織名、法人名。
上の例では「〇〇病院」 "hiringOrganization": {
  "@type": "Organization",
  "name": "〇〇病院",
  "saveAs": "https://hospital.saitama.jp/"
},
法人ホームページのトップURL。
あくまでも法人情報。求人情報ページのURLではないので注意。

ロゴについて

デフォルトではURL先に設定されているロゴ情報を表示。
特定のロゴを表示したい場合は下記情報を参照。

投稿日 (datePosted)
※必須項目
求人情報を投稿日付。
上の例では「2021年1月1日」 "datePosted": "2021-01-01",
Googleしごと検索上で現在日時から「〇日前」で表示される。
データフォーマットはISO8601形式。例) 2021-01-01
掲載期限 (validThrough)
※必須項目
求人情報の掲載期限。
上の例では「2021年3月31日」 "validThrough": "2021-03-31"
有効期限がない求人もとりあえず設定するのを推奨。
データフォーマットはISO8601形式。例) 2021-01-01

掲載停止方法

下記のいずれかを行います。

  • 埋め込んだJSON-LD形式の求人情報を削除
  • (JSON-LDも含め)採用ページごと削除

その後、Google Search Consoleを使いGoogleへ再クロール依頼します。
(削除すれば2日程度でGoogleが自動クロールする)

よくある質問

Q Google検索結果に表示されない。
A 下記をチェックしてみてください。
  • サイトの構造化データを公式ツールで確認。 Google公式:リッチリザルト テスト
  • Search Console にアクセスし、左メニューの「URL検査」から当該URLを入力して確認。
  • Search Consoleで「警告あり」になっている場合は構造化データを修正する(当方では「警告あり」でも検索結果に表示されるのは確認済み)。
  • それでも原因不明の場合は ヘルプコミュニティ で質問する。
Q 複数の求人を1ページにまとめることは可能ですか?
A 不可能です。
複数の求人JSON-LDを埋め込んでも1つしか認識されません。
複数の求人をGoogleしごと検索に表示する場合は、ページも複数に分けてそれぞれにJSON-LDを埋め込む必要があります。
Q 一番上に表示したい。
A 順位操作は不可能です。
Googleのアルゴリズムに従い表示されるため、順位操作することはできません。
ただしホームページの検索順位に依存しないため、どの求人でも上位に表示される可能性があります。
丁寧に説明文を記載するなど情報提供をすることが上位表示の近道です。
※ 順位操作はスパム行為として判定される可能性があります。
Q Googleしごと検索からの流入を測定したい。
A Google Analyticsを導入していれば簡単に測定可能です。
Google Analyticsでの計測
Q 応募がない。
A 転職サイトや他社の求人を参考に、求職者の気持ちになって考えましょう!